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peachum classics vol.1
「アルトゥロ・ウイの興隆―それは抑えることもできる―」

peachum classics vol.1

「アルトゥロ・ウイの興隆
―それは抑えることもできる―」

原作 : ベルトルト・ブレヒト
脚色 : 清末浩平
演出 : 川口典成

2010年2月5日(金)〜2月8日(月)

@シアターPOO

ギャラリー

あらすじ

不景気の嵐が吹き荒れるシカゴの町に現れた、鼻つまみ者のギャング、アルトゥロ・ウイ。公共事業をめぐる不正につけこんだ彼は、青果業界を利用してのしあがり、血で血を洗う抗争をくぐりぬけて、次第に名をあげてゆく……。
「世界一有名なギャング」の暗躍を描いた一大活劇。
ベルトルト・ブレヒトの代表作のひとつを、大胆すぎるコンパクトさで現代の舞台に!

2010年におけるブレヒト作品の上演に向けて

新しく誕生した我々の劇団は、劇団名にブレヒトの劇中人物の名前を拝借したという経緯もあり、1発目の演目に『アルトゥロ・ウイの興隆―それは抑えることもできる―』という長ったらしい題名のブレヒト戯曲を選んだ。
ブレヒトの現代的上演は、難しい。ブレヒトが、演劇システムや現実の事件に敏感に反応しながら、的確に〈社会〉を描こうとした作家だからだろう。
『アルトゥロ・ウイ』という原作も、非常に小難しく、説教臭さを感じさせる戯曲かもしれない。しかし何度も読み返すと、ブレヒトの難解さの向こう側には、とても生々しい世界が広がっていることに気付く。そこは、ブレヒトが最大級の「愛情」と「怒り」をもって、社会システムと人間の退っ引きならない関係を描き出した〈叙事的世界〉である。
2010年2月、新宿の真ん中で上演する『アルトゥロ・ウイ』は、「本質認識のためのパロディ」劇である。軽快に、そして濃密に。目を背けてはならない「ギャング」劇をお見せしたい。

出演

堂下勝気(ピーチャム・カンパニー)   八重柏泰士(ピーチャム・カンパニー)   金崎敬江   岩崎雄大   熾田リカ   篠山俊(T1project)   松本力   平川直大   小長谷勝彦

スタッフ

美術:大泉七奈子/照明:須賀谷沙紀子/照明操作:小寺俊弘/演奏:村上裕/音響協力:岩橋真実/劇中歌作曲:ダニースミス・プロジェクト/映像:浦島啓(puredust)/衣裳協力:木村江梨子/装置:坂本遼/宣伝美術:だり子/フライヤー表面スチール:吉田欽也/プロデューサー:森澤友一朗/企画・製作:ピーチャム・カンパニー/協力:現代制作舎 T1 project 劇団世界劇場