「あー、死ぬほど、反復。死ぬまで、反復。」
peachum contemporary #1
「ダンシング・ヴァニティ」
原作 : 筒井康隆『ダンシング・ヴァニティ』(新潮社)
脚本 : 清末浩平
演出 : 川口典成
2011年6月8日(水)〜6月15日(水)
@Space早稲田
美術評論家のおれが住む家のまわりでは喧嘩がたえまなく繰り返され、老いた母と妻、娘たちを騒ぎから守ろうとおれは繰り返し対応に四苦八苦。
そこに死んだはずの父親や息子が繰り返し訪ねてきて……。
コピー&ペーストによって執拗に反復され、奇妙に捩れていく記述が奏でるのは錯乱の世界か、文学のダンスか?
巨匠が切り開いた恐るべき技法の頂点にして、前人未到の文学世界!
(新潮社『ダンシング・ヴァニティ』紹介文より)
たとえば、町を歩いているときにふと聞こえてきたピアノの音色に、幼少時代を思い出し甘酸っぱい気分になり、たとえば、風呂場でシャワーを浴びながら、やらかしてしまった人生の痴部を否応なしに思い出し、むせび泣く。僕らはいつも、自らが歩んできた人生の幾つかのシーンを反芻し、記憶のなかで繰り返し生き直す。否、生き直してしまう。そうして思い出される様々な情感は、肉体の襞に澱のように沈殿し、ひっつき、離れがたくなっていく。
筒井康隆さんの『ダンシング・ヴァニティ』に導かれ、ある男の人生の記憶を、繰り返し、反復し、陽気に躍り続け演じてみようと思います。
死ぬほど、反復して、人間を愛し、嫌います。嫌って、愛します。
劇場で、お待ちしております。
代表・演出 川口典成
堂下勝気 八重柏泰士 岩崎雄大、平川直大 (以上、ピーチャム・カンパニー)
日ヶ久保香 古市海見子 小野千鶴
ダンサー:金崎敬江(miel)
脚本:清末浩平
演出:川口典成
照明:榊美香(㈲I's)
劇中歌作曲:名村徹真
音響協力:池田野歩
舞台監督:宮田公一(Y's factory)
宣伝美術:中居義勝(中居でざいん企画制作室)
宣伝美術イラスト:鈴木江梨
プロデューサー:森澤友一朗
主催:ピーチャム・カンパニー
協力:サムライプロモーション、miel
前売券(事前入金):2500円(チケット送料込み・振込手数料は別途ご負担いただきます)
当日精算券・当日券:3000円
☆フェスティバル割引:Space早稲田フェスティバルの他の作品をご覧になった際のチケット半券を受付にお持ちいただければ、当日精算券も料金2500円に割引させていただきます。ご予約の際に必ずその旨お書き添えください。
※6月1日以後のご予約は、当日精算券のみの扱いとなり、チケットは当日受付にご用意いたします。この場合、料金は3000円となります。
2011年6月8日(水)~6月15日(水)
受付開始・当日券販売は開演の1時間前、開場は開演の20分前です。